息子のリハビリスタート
スホーツ整形外科の2階のリハビリテーションルームに初めてはい
った。
私は思わず、心の中で「お~、なんか凄いところにきてしまったみ
たいだぞ・・・」とつぶやいてしまった。
息子はキョトンとして、キョロキョロしていたが・・・
広々としたリハビリールームの中に、理学療法士、トレーナーと、
名札をつけたスタッフがたくさんいた。
リハビリ中の患者さんもたくさんいた。
ここでは、本格的なリハビリテーションに力を入れていることが、
随所に窺われた。
最初は、理学療法士の診察だった。
理学療法士の方が、息子に質問しながら、肩を押さえたり、いろ
いろな動作をさせて、左肩の痛みの有無や程度を確認しては、
シートに記入している。
ふと、そのシートを見ると、診断名「左肩肩関節周囲炎」と書かれ
ていた。
これが、精密検査結果の正式診断名のようである。
息子が、「初めて痛みが出たときは、アーチェリーの矢を射ろうと
して弓を構えても、左腕がブルブル震えて弓を支えていられなか
った・・・etc.」といったことを話しているのが聞こえる。
アーチェリーの弓の構え方のポーズをとって見せたりもしている。
ひととおりの検査を終えて、理学療法士から詳しい説明があった。
肩関節の模型を見せてくれながらの、実に丁寧な説明で感心して
しまった。
・肩関節には、インナーマッスルといって関節に直接くっついて関節
の動きを支えている筋肉と、関節に直接くっついてはいない外側
の筋肉がある。
・画像で白く見えた、炎症が認められていたのは外側の筋肉。
・アーチェリーで矢を射る動作をする際には、左肩は重たい弓を支
え続けているため、その間中、インナーマッスルにはかなりの負担
がかかっていることになる。
・まずインナーマッスルが負担に耐えかねて、つまりは「使いすぎ」
で炎症を起こしてしまった。
・それでもアーチェリーを続けていたため、さらに、直接肩関節には
くっついていない外側の筋肉が、内側の筋肉の替わりに肩関節を
支えようと働いた。
・その結果、本来、肩関節を支える役目ではない外側の筋肉にも負
担がかかりすぎ、外側の筋肉も「使いすぎ」で炎症を起こすことに
なった。
要するに、「使いすぎ」、「練習のしすぎ」なのである。
「使いすぎ」で肩関節の周囲の筋肉が、内側にあるものも、外側に
あるものも、炎症を起こしてしまった。そのため肩で何かを支えるよ
うな動作ができなくなってしまっているわけである。
主治医は「大事はない」と言われたけれど、それは「取り返しがつか
ないようなことにはなっていない」という意味ではあったけれど・・・・
理学療法士の説明を聞いて、まだ13歳という年齢を考えれば、かな
り大変な肩の故障だということはわかった。
その後、今後理学療法や運動療法を担当してくださるトレーナーと
打ち合わせをして、次回の予約をとってから帰途についた。
息子は、「よかった、と言っていいのか、大変だ、と言っていいのか、
よくわからないね。」と、ことの大事さをわかっていないらしき発言を
しており、頭が痛くなった。
本人が理解しないとどうにもならないのに・・・・困った・・・・
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