書籍・雑誌

2008年6月 7日 (土)

氷室冴子さん

作家の氷室冴子さんが肺がんで亡くなったと、訃報が出た。

51歳。私より、一世代上というほど年上ではなく、かといって、

同世代というには少し年齢の離れている、微妙に年上な年齢

の少女小説?作家のことを、その作品で、というより、その人柄

が好きだった。

「少女小説?」としかカテゴライズできない、独特の作品群であっ

たという記憶はおぼろげにある。

私がこの人の作品に接したのは、ほとんど流し読み的だったと

思われるので、かつ、かなり年数を経てもいるので、内容を記憶

していない。

それでも、訃報には痛く衝撃を受けた。

たしか、他の女性作家との対談集が出ていたような気がするの

だが、その内容は、作品より気を入れて読んだような記憶がある。

さわやかな人柄だと、とても好感をもったことが主な理由。

もうひとつは、北海道から出てきて一人暮らしをして寂しくて・・・・

というような本音トークがさらりと書かれていて、同じく仕事柄一人

暮らしを余儀なくされていた私としては、この作家の人柄に、とても

親近感を持ったのだったように思い出される。

あれから何年の歳月が過ぎたのだろうか?今や、それすらもわか

らないほどの歳月が過ぎた・・・私にとっては。

氷室冴子さん、どうか、安らかにお眠りください。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年4月 1日 (火)

「品格」は流行もの?

【品格】

①物のよしあしの程度。しながら。

②品位。気品。

岩波書店 広辞苑第5版より

つうと、今度は「品位」と「気品」とはなんぞや、ときにかかる。

【品位】

①人に自然にそなわっている人格的価値。ひん。品格。

②金銀の地金または金銀かに含まれる金および銀の割合。

③鉱石中に含まれる有用成分の割合。

【気品】

どことなく感じられる上品さ。けだかい品位。

以上 岩波書店 広辞苑第5版より

つまりだね、【品格】は【流行り物】なんかじゃあっちゃなんねぇ、

んじゃないかな、と思うわけだ。

病院の帰り道、本屋の店頭に並んでいる本の山にたまたま目が

いった。

う~ん、「品格」が並んでおりますなぁ。

もっとも、最初に「国家の品格」を書いた著者以外は、同じ著者、

同じ出版社だけどね。

【品格】の書する者、【品格】の書を世に出す者たちの「品格」や

いかに?

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年2月24日 (日)

「求めない」に思う

「求めない、すると何かが変る。」

母が亡くなって間がない頃、この本を偶然

手にした。

そして、そのときは、書かれている内容は

理解はできるけれども、まったく現実的で

はない、ごく一般的な生活をしている人に

とって、憧れの世界であって、実際には

不可能に近いと、だいたいこんなような

感想をもったように記憶する。

今年、年明け早々に夫の病気がわかり、

私の思考力も精神力も、一時的に崩壊し

てしまった。

それは、ある意味では、オールクリア中

のオールクリアであった。人間崩壊。

二重のオールクリアのさ中、なぜか私は

この「求めない」を再度手に取った。

そして、筆者が意図されていることとは

違う意味かもしれないけれど、前回読ん

だ際とは比較にならないほど、「求めな

い」ということがクリアに心に響いた。

人は、どうしたって「求めて」しまう。

夫の病気は治って欲しい。

親子三人で、また楽しく暮らしたい。

当然「求めて」しまう。

それは、間違いであるはずがない。

欲張りな、求めることが許されないような

「求める」ではないはずだ。

しかし、今回は、なんとなくわかったのだ。

今、母は亡くなってしまい、もう明日の息子

の誕生日を祝ってくれることもないし、夫の

病気もまだまだ大変な治療が続く。

それでも、息子はすくすくと心身ともに成長

を続けている。

夫は病気でありながら、看病する私の具合

を気遣ってくれる。

(私は、見かけと大違いで大変病弱なので・・・)

今、この時、この一瞬を切り取ったとき、私は

幸せではないのか、答えは「否」である。

この一瞬のとき、たしかに私は、これ以上ない

幸せを感じ、「求めない」ということの意味を噛み

しめる。

| | コメント (0) | トラックバック (0)