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2008年3月19日 (水)

息子へ

12歳で母のように慕う祖母と突然死に別れ、今また、父親の

発病、入院で父とも会えなくなり、13歳になってからは、父親

の看病にかかりきりの母からも結果として放り出されて、とうと

う、一人で歩いていく事を余儀なくされた息子へ。

母は、ある日、ふと正気に返ってあなたの元にかけよろうとした。

するとあなたは、すでに一人で歩いていた。

つらそうにではあるが、寂しそうにではあるが、体格までもがっし

りして、口をぎゅっと結んで黙々と歩いていた。

涙流した跡が消えきってはいなかった。でも、もう、あなたが、寂

しいことを理由に、二度と涙を流さないのだということを、あなた

の急に幅広くなった背中が語っていた。

一瞬で子ども時代を駆け抜けなければならなかった息子へ。

母として、あなたを誇りに思っています。

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