« たかが運動会、されど運動会 | トップページ | 母の家の片付け »

2007年10月14日 (日)

母と歌舞伎座と水天宮

今、私の職場は歌舞伎座まで徒歩圏である。

かつて、ずいぶん以前のことになるが、母と二人で歌舞伎座に行った。

母は専ら片岡仁左衛門さんの演目が目的である。当日は、まだ仁左衛門

を襲名されておらず、片岡孝夫さんだったが。

「孝夫さん、孝夫さん」とはしゃいでいた母の声がよみがえる。

ここ11年ほどは千葉から東京まで行くだけだったが、名古屋に住んでいた

当時から、新幹線で歌舞伎座通いをしていた。

私が関西にいた頃は、私の顔見をかねて京都の南座にも通っていた。

新幹線や飛行機で通っている人は、それほど珍しくなかったらしく、よく、

「今日隣の席にいた人は、秋田から来たって言っていたよ」とか、「たまたま

名古屋の人と隣になったから一緒に帰った」とか、そんなことを言っていた。

私が息子を妊娠中、母はまだ名古屋に住んでいたが、「水天宮に腹帯をいた

だきに行きたいからお母さんも一緒に来てよ、うちは難産の家系なんでしょ、

難産になるのはやだ」とごねたら、「歌舞伎とセットなら行く」、との答え。

結局、歌舞伎座の席が取れた日に合わせて、水天宮にお参りに行った。

娘の安産祈願より歌舞伎座優先か・・・・と思わないでもなかったが・・・・・

まあ、名古屋から東京まで来てくれたんだし。

東京駅まで送っていく途中で、真っ赤なマタニティ用のスカートと紺色の

カーディガンを買ってくれた。

歌舞伎座が視界にはいるたびに、その日の母のことを思い出す。

|

« たかが運動会、されど運動会 | トップページ | 母の家の片付け »

母のこと」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/216188/16724771

この記事へのトラックバック一覧です: 母と歌舞伎座と水天宮:

« たかが運動会、されど運動会 | トップページ | 母の家の片付け »