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2007年10月 8日 (月)

ピンク色のゆりの花

2 幕張新都心にいくつかあるホテルの中のひとつに、

ときどき覗いてみる、すてきなアクセサリーショップ

がある。

店長さんは、私より年上だと思うが、抜群のスタイル、

ちょっと江戸前の気風のいい話し方、私の憧れの人。

宝石をつかったアクセサリーではなく、リーズナブル

価格なのも、衝動買いの多い私(の財布)にとっては、

重要な要素である。

今日、そのお店の前を通りかかったら、大輪の「ピンク色のゆり」が飾られており、

私の心臓はドキンと高鳴った。

もともと、あの日まで、私は「白いゆり」しか知らなかった。

母が亡くなって、母のお葬式のための祭壇の準備をするあの日までは。

セレモニーホールの担当者の方に、

「お葬式は、お花畑の中で眠る感じに、どこからかトロイメライが聞こえてくる

ようにして」

「お花は淡い色で暖色系中心」「小さな花でなく、大きめのあでやかな花で」

「お花で祭壇を埋め尽くして」

等々、母が好みそうなことを思いつく限り注文をつけて、右往左往させたの

だった。最終的に、ほとんど全部の希望を叶えてくださったのだが。

「白いゆり」と「ピンクのゆり」を、半々ぐらいにして、あでやかで豪華な花祭壇

を作り上げてくれた。

お棺のまわりにもたくさん花を置いたので、本当にお花畑の中に眠っている形

になった。

お花入れのとき、顔のまわりには「ピンクのゆり」をたくさん置いた。

微笑んでいるようなやさしい顔のまま眠っている母、たくさんのピンクのゆりの花。

それが涙でゆがんだり、にじんだり、なかなか鮮明に像を結ばない。

でも、私の脳裏に終生消えることのない映像。

アクセサリーショップで、「ピンクのゆり」の写真を取らせてもらった。

理由を聞かれたので説明したら、黙って一本・・・・・といっても、咲いているお花2つ、

つぼみ2つ・・・・包装してくださった。「お母様に差し上げてください」と。

今、母の遺影に、「すごくきれいだよね」、と話しかけながら活けた。

甘いピンク色のゆりの花の香り。母との別れの日の思い出の中の香りと同じ。

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