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2007年9月 2日 (日)

名古屋市千種区の凶悪な事件

世の中には、ひどいこと、腹立たしいことが山積みしている。

許せない!と思うことも少なからずある。

しかし、先日の事件、名古屋市千種区の路上で、帰宅途中の

女性が拉致強盗に遭い、殺されて山中に捨てられたという、

残忍で悲惨で心痛む事件、これは、許せない、というレベルを

超える次元のものだと思った。

まず、第一報を聞いた際、私の心臓は跳ね上がった。

これには訳があって、被害者の女性のご住所が、私の母の

実家、つまり私が大学にはいるまで暮らしていた家と同じ町内

で、拉致された場所が、私が日常通っていた同じ道だったから

である。

はっきり言って他人事とは思えなかった。

きしむように胸が痛み、あのような閑静で平和でのどかな住宅

街で、ここまで凶悪なことがおきるのであれば、もうこの国では、

安心や安全という言葉は死後に近いと思った。

被害者の方のご家庭は、母一人娘一人のご家庭だったとのこ

とだが、お母様が「絶対に、絶対に、許しません。」というコメン

トを出されたと聞いた。言葉にすると、そうとしか言い様がない

と思う。

本当のお気持ちはそんなものではないだろう。

言葉にできるものではないのだろう。

言葉にするとすれば、というコメントだと思った。

私も娘ではないか、子どもは息子ひとりだけで、もしも息子が

お金目的の強盗にあって殺されたら・・・・私は敵をとって自分

も後を追う道を突っ走るかもしれない。

夫も同じようなことを言っていた。

被害者の方のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

私がまだ高校生か、予備校生だった頃、帰宅が遅くなると、

母が駅まで迎えにきてくれた。今から20年以上前のことで、

事件らしい事件なんてない街だったが、それでも母は心配

でたまらなかったのだろう。

あるとき、深夜に近い時間に駅に着いたことがあった。

いつもどおり母が迎えに来てくれる姿が遠くの方に見えた。

しかし、どうも一人のようではない、横に何かある、というか、

誰かいるような・・・・

ちょうど後方から来た車のヘッドライトにで、母と誰かの姿が

逆光で浮き上がった。母の横にいたのは白髪がざんばら気

味で腰の曲がった祖母だった。祖母は、深夜に娘・・・これは

私のことではなく母のこと・・・が一人で歩くのは危ないといっ

て、娘を心配するあまりに、文字通り腰の曲がった身体に鞭

うって、駅まで母に付いてきたのであった。ある意味、鬼気

迫る姿であったのが、強烈な印象となって記憶に残っている。

母は強し。そして、いくつになっても、母は娘を心配する。

当時18歳ぐらいであった私と、50歳前ぐらいであった母、80歳

ぐらいであった祖母、と3人で夜道を帰った。

その道は、まさに今回事件のあった道なのであった。

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コメント

totoronokiさん、こんばんは。初めてこちらにコメントさせて頂きます。朝つゆです。

本当に日本の国はどうなっているんだ?って思える事件が増加していますね。
私は、神戸で起こった酒鬼薔薇事件から、子供を取り巻く環境の安全はなくなったと思っておりました。

私には娘が一人おりますが、周囲の冷笑の視線にも負けず、小学校の送り迎えを6年間やり通しました。
この間に、同じ小学校の3年生の女の子が「猫が怪我をしている。」といってバイクで連れ去れ暴行される事件と、全国ニュースになった小学一年生女児殺人の犯人が町内に住んでいたということが起きました。
それまで冷笑し「そんなに心配~?」と悪口を言っていたお母さん達の迎えの車で、校門がぎっしりと混雑してしまう事態でした。
PTAの役員があたった時、学年で一斉下校を提案しましたが、教頭・校長は笑いながら「先生方によって終わりの時間が違うんですから無理ですよ~!」と言われました。
しかし、女児殺害の事件が起こった次の日から、学年ごとの一斉下校になりました。
犯人の住んでいたアパートに校区内で2番目に近いところに住んでいたウチの家には心配した校長から電話がかかってきました。
(多分、電話をかけている先の親が、役員会の時に学年一斉下校を提案した役員と同一人物だと気が付いていなかったと思いますが。)
…やればできるんですよね。けど、学校も〝何か起こるまで何もしない〟のです。

子供を守ってやれるのは、親しかいませんよね。
「仕事があるから…。」と免罪符のように言ってのけるお母さんが最近たくさんいますが、なんのために仕事をしているんでしょう?何が一番大切なんでしょう?
同世代のお母さん達と話していても〝危機意識〟が全然ないのには驚きます。これだけ事件が起こっているのに!

私も、totoronokiさんのおばあさまのように、娘の事を自分の出来る精一杯で守ってやりたいと思います。

投稿: 朝つゆ | 2007年9月 2日 (日) 20時11分

朝つゆさん、こんにちは。コメントありがとうございました。
日本はいったいどうしてしまったのか、安心や安全
はどこに行ってしまったのか、今12歳の息子がこれから生きていく時代はどんな時代なのか、時に暗澹とした思いになります。いったいどのあたりから、
主に何が原因で、今のような犯罪が頻発するようになってしまったのでしょう。
社会全体で子供達を守り育てるということも薄れてしまっている今、悲しいことですが、子どもを守ってやれるのは親しかいない、という朝つゆさんのお考えと同感せざるをえません。
犯罪の内容が、質が、どこか狂気をはらんでしまっている・・・狂気を内に秘め、いつそれを噴出させるかわからない人間が、どこに、どれだけいるのか、私達にはわからないのですから。

今ほど凶悪なことの多い時代ではありませんでしたが、亡くなった母が私の帰路について心配する様子は尋常ではなく、結婚当初、夫は、母の不安を払拭するためには、駅の上にでも住まなければならない・・・とブツブツ言っていました。

そういう母の思いは、私にとってちょっと重かったけれど、でも、自分は母から大事に思われているんだ、といううれしさもありました。

きっと、朝つゆさんのお嬢さんも、ずっと送り迎えをしてくれていたお母さんの愛情をしっかり胸に刻んでいらっしゃるでしょうね。

本当は、こんな凶悪な犯罪が増え続けるような国でなくなって欲しいのですが、無理な願いなのでしょうか・・・・

投稿: totoronoki | 2007年9月 3日 (月) 19時58分

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