突然の別れ
「母の日や 母に詫びたきこと幾つ」
この日記は、母の死により始まる。
母は2007年6月10日、就寝中に突然亡くなった(と推定される)。
75歳だった。
これを書いている今からだいたい4週間前になる。
現実感・・は、まだ、ない。
眠っている、と思いたかったが、そうでないことはなぜかわか
った。
どう見ても「静かな寝顔」にしか見えなかったけれど、でもそれ
にしては、生きている人ではありえないような、超然とした美し
さがあった。
結局、一人で逝かせてしまった、 一緒にではないけれど、こん
なに近くに暮らしていたのに。そのことが、私を心を苛む。
「自然消滅、そんな死が私にはふさわしいとかねがね思って
おりましたので・・・」
母の書いた走り書きにこうかかれていた。遺言書の下書きの
ような内容のもの、でもまだ本格的に書くつもりではなかった
ように感じる。
本人にとっても、身内にとっても、「突然の」別れとなってしまっ
た。
冒頭の句は、母の句ではないかとと思われるが、よくわから
ない。
ただ、母の家の玄関に、母の筆で短冊に書かれて飾ってあっ
た。この句に何か特別の思い入れがあったと思われる。
そしてこの句ほど、今の私の気持ちを言い当てているものは
ない。
母も、自分の母に対して詫びたいことがたくさんあったのだろ
うか・・・
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