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2007年7月20日 (金)

かかりつけ医の先生からの手紙 2

前回、母のかかりつけ医の先生からいただいたお悔やみの手紙を読みながら、涙が止まらなくなってしまったことを書いた。
言葉足らずであったので、続きを書く。
先生からの手紙にはこう書かれていた。

「たくさん病気を持たれていたけれど、明るくて楽しい方でした。失ってしまったことが残念でなりません。」

亡くなった人に対して、通常人は悪くは言わない。まずだいたい良いことだけを語ってくださるものだ。しかし、母の死後、多くの方々がわざわざ連絡してきて下さり、母がいなくなって力を落とした、ショックでがっくりしている、等々語って下さる。
母はまだまだ自分が死ぬつもりはなかったと思うので、いくら苦しみなく死が訪れたとしても、幸せな死だった、ということはできないかもしれない。
しかし、市井の75歳で無職無名の人間が死んだことで、これだけ多くの方々から、失ったことを残念に思う、と言っていただけることは、とりもなおさず母が幸せに生きた証なのだろう。
母の幸せが胸に響くとき、必ず同時に母を失った喪失感が胸に込み上げ、私の胸中はないまぜになる。そして気付くと私の視界はどうしても涙でにじんでいるのである。

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